乳酸アシドーシス 日本救急医学会・医学用語解説集
混合性酸塩基平衡障害を合併しAGが著明に増加することが多い。
2原因としては尿路閉塞、シェーグレン症候群、シクロスポリン腎症などが多い。 ヨード造影剤投与後48時間は本剤の投与を再開しないこと。
動脈の血液の pH値と二酸化炭素濃度の測定が必要で、普通は手首の動脈から採血されます。
通常の副作用の場合は軽度で一過性であり、一時的な減量、休薬により症状は回復することが多いようですが、海外では重傷の下痢、嘔吐等が乳酸アシドーシス発現前に数日から数週間続いている例が報告されています。
事例59• 管腔側の膜を刷子縁膜、血管側を側底膜という。
今回は、メトホルミンによる乳酸アシドーシス（重大な副作用）についてご紹介します。 事例55• 特にショックや低酸素血症への治療として輸液、酸素投与などにより全身状態の改善をはかることが肝要である。
17（運動後、食後では高値を示す。
高血糖かつ血清または尿中ケトン体が陽性でありAG上昇を伴う代謝性アシドーシスがあれば診断される。
なお、投与再開時には、患者の状態に注意すること。
タイプAの原因としては、循環血漿量減少、心不全、敗血症などによるショック、呼吸不全、一酸化炭素中毒、組織の低酸素状態、心肺停止などがあります。
また、脱水状態を来すことがあるので避けるよう事前に伝えておきましょう。 治療 基本的には、呼吸・循環管理（乳酸を含まない輸液、酸素投与など）を行います。
1下痢 アルカリ性の物質が大量に体外に排出されてしまう原因に、下痢が上げられます。 メトグルコの服用によって、インスリンの作用がよくなるため、乳酸からブドウ糖が作られなくなり、乳酸がたまり乳酸アシドーシスが起きます。
事例38• 体の衰弱• 事例06• 【 アシドーシスの検査と診断】 アシドーシスの診断には、血液検査を行います。
素材もいただけると助かります. 乳酸から糖を作る化学反応のことを 糖新生と呼びます。
過度のアルコール摂取 アルコールを大量に摂取すると、糖新生を抑制する物質が増えることが分かっています。
以上になります。 よって、ミトコンドリア膜への結合性が低いために乳酸アシドーシスを起こしにくいと考えられています。
事例128• 悪化すると？ 悪化すると、 、 血圧低下、やがて 昏睡状態となり、死に至ります。
腎不全では硫酸、リン酸などの排泄不全が原因でAG上昇を伴う代謝性アシドーシスが生じる。
。
事例24• ＜禁忌（次の患者には投与しないこと）＞ 1 次に示す状態の患者〔乳酸アシドーシスを起こしやすい。
【軽度な症状】 代表的な症状としては、二酸化炭素をたくさん作り肺から早く出そうと、呼吸の回数が増え、過呼吸がおこります。 即ち、初期症状を発見した段階で対応すべきであった。
D-乳酸アシドーシスは乳酸アシドーシスのまれな病型であり，空回腸バイパス患者または腸切除後患者の結腸で生じる細菌性糖質代謝の産物，D-乳酸が全身性に吸収される。
医師は、血糖コントロールばかり意識しており、副作用に対する注意が疎かになっていたのかもしれない。
二酸化炭素は水に溶解し、炭酸となるが、その際に水素イオンを出します。
薬学部では必ず習うため、薬剤師であれば誰もが知っている副作用の1つです。 事例10• 事例116• 乳酸アシドーシスと糖尿病 ビグアニドと呼ばれる特定のクラスの経口糖尿病薬は、乳酸レベルの蓄積を引き起こす可能性があります。 73㎡未満の患者はメトホルミン製剤は禁忌となります。
17致死量は約100mlである。
アルコールはリン酸塩レベルを上昇させ、腎臓に悪影響を及ぼします。
糖尿病の人では、腎臓病も存在する場合、乳酸アシドーシスがより懸念される可能性があります。
このケトンという物質が増えると、血液のph 値が酸性に傾きます。
